2015年 09月 25日
寺探訪・向拝の場所で |
寺院にお参りと言うと堅苦しく考える方もあろうかと思いますが、目を少し上にあげて見渡してみると、彫刻物や組み物の多いのに気付くはずです。
お寺へ行ってお参りするのは参りは当然のことながら、寺ごとに微妙に違う飾り物を見て廻るのも楽しいのではないでしょうか。私はウエイトはこちらかも?
四国霊場5番札所地蔵寺と五百羅漢から紹介します。
向拝所(大師堂や本堂の階段前)で目線をあげて見てみると
蟇 股(かえるまた)和様建築のみで間斗束のあった所に設けられており、棟梁が自由にデザインしだしてから注目を浴び、専門の彫刻家まで出てきた、左甚五郎の 作まである。
笈 形(おいがた)蟇股の中央に瓶ような形を下短い束(唐破風でよく見かける)
手挟み(てばさみ)拝殿向拝側から見ることが出来、「籠彫り」と呼ばれる手法で、松の木に猿や鷹、その裏には笹・菊等が彫られている。下は木鼻。
破風飾り(はふかざり)伝説の鳳凰や龍などが多い。
懸 魚(げぎょ)建物を火災から守るため「火伏せ」のまじないとして取り付けられた。破風の拝み部分に取り付けられ水と縁の深い魚の身代わり。
棟飾り(むねかざり)火災・魔物から建物を守る願いを込めてと、棟の雨仕舞もかねて。鬼瓦・シャチ・シビ・鳥衾・鍾馗様・水の字の入ったものまである。
斗 拱(ときょう)斗(ます)と肘木で出来ている組み物で、必ず柱の上にある。軒を作る場合などに好都合で軒を深くすることが出来る。
名称は、柱のすぐ上から大斗・肘木・巻斗・方斗の上に桁が乗ってくる。
by y-koba84-2
| 2015-09-25 11:29
| 参拝祈念