2015年 12月 30日
67番・大興寺 |
地元では大興寺というより、山号にちなむ「小松尾寺」という呼称が親しまれ、近傍一帯の集落を小松尾と呼ぶ。
縁起によると、天平十四年(742)熊野三所権現鎮護のために東大寺末寺として現在地よりも約1キロ北西に建立され、延暦11年(792)大師の巡錫を仰ぎ、弘仁13年(822年)、嵯峨天皇(在位809~823年)の勅願により、弘法大師が本尊薬師如来を刻んで安置し、堂宇も建立し四国霊場としました。現在の本堂は慶長年間(1596~1615年)の頃、再建され現在に至っている。 小松尾寺のカヤ
胸高幹周 4.1m 樹高 20m 樹齢 1200年余り 形状 自然形 イチイ科の常緑針葉樹 弘法大師が植えたと伝えられている榧(かや)と楠の老樹
樹木に覆われた石段を上ると
本 堂
本堂に向かって左側の弘法大師堂とともに、右側に天台宗第三祖智顗を祀る天台大師堂があるという配置にその名残を留めている
大師堂
縁起によると、天平十四年(742)熊野三所権現鎮護のために東大寺末寺として現在地よりも約1キロ北西に建立され、延暦11年(792)大師の巡錫を仰ぎ、弘仁13年(822年)、嵯峨天皇(在位809~823年)の勅願により、弘法大師が本尊薬師如来を刻んで安置し、堂宇も建立し四国霊場としました。現在の本堂は慶長年間(1596~1615年)の頃、再建され現在に至っている。
弘法大師は真言宗ですが、この大興寺は昔、真言宗と天台宗の修行道場として栄えました。当時は、真言宗が24坊、天台宗が12坊を所有していた。
そういうことから、本堂の左右にそれぞれの宗の大師堂があるという、とてもめずらしいお寺。
寺 名/85番札所小松尾山不動光院大興寺
(こまつおざんふどうこういんたいこうじ)
宗 派/真言宗
本 尊/薬師如来
開 基/弘法大師
創 建/天平14年(742)
ご真言/おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
大師像と仁王門
胸高幹周 4.1m 樹高 20m 樹齢 1200年余り 形状 自然形 イチイ科の常緑針葉樹 弘法大師が植えたと伝えられている榧(かや)と楠の老樹
本堂に向かって左側の弘法大師堂とともに、右側に天台宗第三祖智顗を祀る天台大師堂があるという配置にその名残を留めている
by y-koba84-2
| 2015-12-30 10:11